ショートボードは初心者には無理?【正しいサーフボードの選び方】

サーフィンは、短いショートボードに乗ればうまくなるわけではありません。短いサーフボードに乗りつぐことが、『サー […]

最終更新日:2018年10月16日

サーフィンは、短いショートボードに乗ればうまくなるわけではありません。短いサーフボードに乗りつぐことが、『サーフィンの上達の証』でもありません。長めのサーフボードを選ぶのは、反則ではありません。サボりでもなければ、怠けでもありません。

ショートボードで得られる、最も大きな利点は『回転性能の向上』です。しかし、その『回転性能の利点』を得るために、失うものがあります。

今回は、ショートボードについて記事にしました。

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ショートボードについて理解すればサーフィンの上達が早くなる

ショートボードとは?

ショートボードとは、短いサーフボードのことです。

サーフボードの種類は大きく分けると三つにわけることができます。

明確な規定はありませんが、6’4以下のものはショートボードと大別することができます。

身長で考えると、ショートボードの長さの基準は、『自分の身長+15cm』ほどまでです。それよりも短いものはショートボード。長いものであれば、ファンボード、あるいはロングボードとなります。

【関連記事】悩んでいる初心者にファンボードをオススメする理由【サーフボード選び方ガイド】

サーフボードは短ければいいわけではない

ショートボードの利点

ショートボードで得られる、最も大きな利点は、回転性能の向上にあります。

短さに比例し、サーフボードの厚みが少なくなるため、レール(サーフボード側面)が水中に入りやすくなります。ロングボードと比較して、わずかな体重移動でサーフボードが動くので、『ピポットターン』が容易になります。

【関連記事】レール形状の違いがサーフィンを変える【サーフボードシェイプの基礎知識】

ショートボードの欠点

サーフボードが短くなり浮力を失うと、

  • テイクオフが難しくなる
  • テイクオフが遅くなる
  • パドルが遅くなる
  • スピードが遅くなる(波が小さい場合)

などの欠点があります。

同一人物が、長いサーフボードとショートボード両方でパドルをした場合、長いサーフボードの方がスピードが早くなります。浮力が全く同じであっても、長いサーフボードの方が早く走ります。

【関連記事】浮力ってなに?サーフボードの長さってどれがいい?【初心者のためのサーフィン基礎知識】

自分に適したサーフボードを知ることが上達の近道になる。

なぜ一部の初心者は短いサーフボードにこだわるのか

初心者の人に話を聞くと、上手い人が乗っているのが『ショートボード』だという認識が多くあります。

ファンボード(ミッドレングス)は初心者用と決めつけいて、可能性を模索しようとしていません。

ショートボード信仰をしている初心者サーファーは、『ショートボードだったらターンができる』と考えています。『短くしないとターンができない』というのは、初心者サーファーにありがちな思い込みです。

例を挙げます。

AさんとBさんが全く同時にサーフィンを始めたとします。運動神経も、体重も年齢も全く同じな二人。

Aさんは、ミッドレングス(ファンボード)でひたすらターンの練習をします。Bさんは、最初からショートボードを購入し、ターンの練習に励みます。

何年か経ち、二人ともそれなりにターンが上達してきました。

二人はある日、サーフボードを交換してサーフィンをしてみます。

普段、ミッドレングス(ファンボード)でサーフィンをしていたAさんは、短いショートボードを手にします。ショートボードでターンができるようになったBさんは、ミッドレングス(ファンボード)のサーフボードを使います。

どうなるでしょうか?

ここで格好いいサーフィンができるのは、間違いなくAさんです。ファンボードでも、ターンができていたAさんは、短いショートボードに乗っても切れ味のあるターンが可能です。理由は、『正しい体重移動を利用したレールを使ったターン』を学んできたからです。

一方のBさんは、サーフボードが大きくなると、うまくターンができません。

Bさんは、『やっぱりファンボードだとターンは難しいな』と言います。

この二人が、同じ練習量で10年たったとき、『サーフィンが本当に上手い』のはどちらだと思いますか?

僕は、Aさんの方が格好いいサーフィンをしていると思います。

【関連記事】アレックス・ノストから学ぶ『ミドルレングスサーフィンの素晴らしさ』

長いサーフボードとショートボードが生み出す違い

短さにこだわりがあるのであれば浮力があるショートボードを選ぼう

ショートボードには、シモンズやフィッシュと言われるボリュームがあるサーフボードも存在しています。ボリュームがあり、通常のショートボードよりもテイクオフが比較的容易です。

オルタナ系のショートボードは、初心者でも十分に楽しむことができます。

ただし、波に対してのポジショニングの難しさは、ショートボードと大きな違いがありません。

『シモンズやフィッシュは、テイクオフが簡単』というのは、あくまでも『正しいポジショニングを行なった上でのテイクオフを、他のショートボードと比較すると簡単』という意味です。

また、どんなにボリュームがあっても、極端に短いサーフボードだと『スピード』が遅くなります。

【関連記事】フィッシュ系のサーフボードで得られる利点【初心者のためのサーフボードガイド】

ショートボードを生かせる波に乗ろう

ショートボードで全ての波に乗ろうとするのは、正解とは言えません。大事なのは、サーフボードという道具を使い分けることです。サイズが小さく波の力がなければ、ミッドレングスやロングボード。

波のサイズが大きく、揚力を容易に得られるのであれば、ショートボードを選んでもいいでしょう。

車のタイヤに置き換えて考えたら簡単です。ジャリ道を走るのに最も適したタイヤは、F1用のレーシングタイヤでしょうか。それとも、ジャリ道用のタイヤでしょうか。

その日の波に適したサーフボードとは?

まとめ

サーフィンのゴールは、『短いサーフボードに乗れるようになること』ではありません。初心者が目指すべきなのは、『格好いいサーフィン』です。

ミッドレングス(ファンボード)のサーフボードでチューブをメイクできたら、あなたは誰もが認める『格好いいサーファー』になることができます。

小波の上を、前足でふんふんサーフボードを加速させながら、ガニ股でショートボードに乗っている人を見たことありませんか?その姿を見てどう思いましたか?もちろん、それぞれのスタイルがありますし、本人が楽しいのであればいいと思います。

でも、せっかく一生懸命努力するなら、誰から見ても『格好いいサーファー』を目指すべきです。

自分の『格好いいサーフィンのスタイル』をしっかりと持っていますか?

あなたにとって美しいサーフィンとはどんなものですか?

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サイト運営者の紹介

齊藤剣介

サーフフォトグラファー齊藤剣介

1984年生まれ。2012年、ニュージーランドに移住。波乗りに明け暮れながら、サーフフォトグラファーとしても活動している。北海道出身。

サーフフォトグラファーとしての実績
2017 Unsplash awards short listed
2018 Sony world photography Awards commended

※記事内で使用されている写真の大半は、個人で撮影したものではありません。