サーフスポットでひとりで入水。貸切サーフィンの危険性について【水難事故防止のための注意喚起】

サーフィンをしていると、人ごみの多さにうんざりすることがあります。サーフスポットが混んでいたら乗りたい波に乗れ […]

サーフィンをしていると、人ごみの多さにうんざりすることがあります。サーフスポットが混んでいたら乗りたい波に乗れませんし、聞きたくない言い合いに遭遇することがあります。

そんなサーファー達にとって憧れが、『貸切サーフィン』です。

誰もいないサーフスポットで、自分が乗りたい波に乗ることができる。

それは、一見理想的な状況のように思えます。

貸切サーフィンにはたくさんの危険がある

貸切は危ないの?

仲間のサーファーがいる状態で『貸切』なのであれば、素晴らしいことです。何か事故が起きても、仲間がいれば発見してくれますし、通報することができます。

何よりも危険なのは、たったひとりで『貸切サーフィン』をしてしまうことなのです。

仲間がいない状態で誰もいないサーフスポットに入水することは、非常に危険です。それは上級者であっても同様です。

サーフィンをするときは必ず、誰かに認識してもらっている状態で入水してください。人気のないビーチで、たったひとりで入水するのは絶対にやめましょう。

どうしても入りたいのであれば、仲間に連絡したり、家族や友人から見える場所でサーフィンを行なってください。波が小さくても同じです。

今回の記事は、『たったひとりでの貸切サーフィンの危険性』についてです。

※今回の記事を執筆中に、サーフィンをしていた女性が溺れて死亡する事故が発生してしまいました。それにあたり、執筆を続けるべきか悩みましたが、今後このような事故が二度と起こさないために、記事を公開することにしました。

【参考元】サーフィン女性溺れ死亡 千葉・いすみの海水浴場

たったひとりの貸切サーフィンが危険な理由

カレントに流されても誰にも気が付かれない

ひとりでサーフィンをしていると、強いカレントで沖に流されても、誰にも気がついてもらえません。自力で戻ってくる以外方法がないのは、とても危険な状態です。

仲間から見える場所でサーフィンをしていれば、何かあった時に大声で知らせることができます。

海で誰にも気が付かれずに事故に遭遇してしまうことは非常に危険

リーシュが切れて沖に取り残される危険性

沖にいるときに、リーシュが切れてしまう可能性もあります。そのときに、波にサーフボードを運ばれてしまうと、泳いで取りに行かなければいけません。

そのぐらいならなんとかなる

と考えていませんか?事故は、油断と慢心から起こります。どんな時でも、海にいる以上は絶対に油断してはいけません。万が一に備えて道具を揃えておくことも、できる対策の1つです。

Kingii(キンギ) フローティング アイテム キンギ [浮き具] 救命補助アイテム【正規品】

ひとりでサーフィンを絶対にしてはいけない理由

ボードが頭にぶつかり脳しんとうを起こしてしまう

サーフボードが頭にぶつかり、強い衝撃が加わると脳しんとうを起こしてしまう可能性があります。海の中で脳しんとうになってしまうと、大きな事故に繋がってしまいます。

自分ひとりでは対処できないの?

そのような事態に見舞われた時、自分で対処をすることは不可能です。必ず誰かが見ている場所で、サーフィンをしてください。それをするだけで、大きな事故になってしまうのを防ぐことができるからです。

【心肺蘇生法の手順はこちら】心肺蘇生法の手順(日本医師会ウェブサイト)

突然の落雷で気絶してしまう

落雷での事故も、サーフィン界では時折あるニュースの1つです。ほとんどの場合は、落雷による感電で亡くなってしまうのではありません。

じゃあ何が危険なの?

感電することで気絶してしまい、溺れてしまうことで大きな事故に繋がってしまうのです。

海の中で気絶するということは、命の危機に直結します。

どんな時でも、油断をしてはいけません。

海で落雷に遭遇すると気絶してしまう危険がある

海洋生物に襲われる可能性

サーフィンをしている以上、海に住む生物の脅威があることを忘れてはいけません。そのような話をした時、誰もが『さめ』を想像しますが、他にもたくさんの危険性が存在しています。

どんな危険生物?

自分自身が体験したのは、『クラゲ』です。毒性の低いクラゲだったのですが、触手が目に入り、海の中で突然の激痛に襲われました。片目を開けることができず、焼けるように痛かったのを今でも鮮明に覚えています。

小さな海洋生物もサーファーの命を奪う危険性がある

なんとか岸に戻り大きな事故には至りませんでしたが、もしもあのときに両目ともやられていたら、もっと大きな事故になっていた可能性があります。

サーフィンは、自然の中でするスポーツです。危険が隣り合わせだということを、決して忘れてはいけません。

まとめ

サーフィンは楽しいですが、『危険が隣り合わせにあること』を常に意識するようにしましょう。

繰り返しますが、どんな時でも油断をしたり、自然を甘く見てはいけません。

また、どれだけ警戒していても事故が起こることがあります。そのような事態に陥ったときにどのように対応するのかを、仲間同士で話しておくことも大事なことです。

水難事故をなくすために、万全の準備でサーフィンを楽しむようにしましょう。




サイト運営者の紹介

齊藤剣介

サーフフォトグラファー齊藤剣介

1984年生まれ。2012年、ニュージーランドに移住。波乗りに明け暮れながら、サーフフォトグラファーとしても活動している。北海道出身。

サーフフォトグラファーとしての実績
2017 Unsplash awards short listed
2018 Sony world photography Awards commended

※記事内で使用されている写真の大半は、個人で撮影したものではありません。