カレントに流された時の対処法【サーフィンの事故防止策】

カレントについて学ぶことは、サーファーにとって必要不可欠です。正しい知識と対処法を知っておくことで、『万が一』 […]

最終更新日:2018年5月15日

カレントについて学ぶことは、サーファーにとって必要不可欠です。正しい知識と対処法を知っておくことで、『万が一』のときに冷静に対応できます。

カレントは、時として人の命を奪います。

カレントに流された時に、一番大事なことは?

カレントに流されたときに一番重要なことは、『冷静さを保つこと』です。

パニックに陥ることは、絶対に避けなければなりません。パニックになってカレントに逆らって泳いでも、無駄な体力を消費するだけです。

そのほかにできることは?

同様に大事なことは、『他人に助けを求めること』です。

まずい!と感じたら、自分の状況を大声で他のサーファーに知らせましょう。いっときの恥を捨てて、大声で叫んでください。

声が届かない状況であれば、サーフボードを宙に抱えて横に大きく振りましょう

自分の存在を他のサーファーに認知してもらえれば、最悪の事態を避けることができます。

最悪の事態が起きる前に対処するのが重要

流された時にすぐにやるべきことは?

カレント(離岸流)に流されたときに、すぐにやるべき対処法は、以下の二つです。

  • 冷静さを保つ
  • 他のサーファーに自分の存在を知らせる

この二つの対処法を、最悪の事態に陥る前にできたかどうかで『命が助かるか』が決まります。

カレントの種類

カレントには大きく分けて2種類あります。それぞれのカレントの性質を理解することで、万が一の際に冷静に対応することができます。

  • 離岸流(リップ・カレント)
  • 平岸流(サイド・カレント)

リップカレント(離岸流)の特徴

最も危険性が高いカレントが、『離岸流』です。離岸流とは、岸から沖に向かっていく強い流れのことです。

どうして離岸流が危険なの?

沖に流されてしまうと、誰かに見つけてもらうのは非常に困難になります。そうなってしまう前に誰かに知らせる必要があります。前述したように、身の危険を感じたら大きな声で他のサーファーに状況を伝えましょう。

リップカレント対策と流された時の対処法

  • 人に知らせる
  • 離岸流に逆らわない
  • 焦らない
  • 持続的なパドリングを心がける

離岸流は、川のように沖へと流れていきます。離岸流に逆らって岸に向かって泳ぐのは、大きな間違いです。無駄に体力を消耗し最悪の場合、力尽きてしまいます。

焦らずに冷静に、『離岸流』から抜け出ることが最優先です。

下の図をご覧ください。

カレントに流された時の対処法

離岸流に対してどうやって泳げばいい?

離岸流とは、イラストのように沖に向かって強い流れが発生しています。

流れに対して逆らうのではなく、横方向へ泳いでください。そうすることで離岸流から抜け出ることができます。

この時に大事なのは、体力を維持するパドリングを心がけることです。全力で漕ぐのではなく、確実にパドルをし続けることが重要です。

サイドカレント(平岸流)の特徴

平岸流とは、岸に沿って流れるカレントのことです。

リップカレントには複数の種類がある

横方向へ移動するカレントですが、甘くみると大きな事故につながります。平岸流がそのまま離岸流へとつながることも多々あります。

どんな状況の時に気をつけるべき?

特にテトラポットや岩場などに囲まれているサーフスポットの場合、注意が必要なカレントです。

サイドカレント対策と流された時の対処法

入水時に陸に目印になる場所を見つけて、流されていないか常に確認することが大事です。万が一、流されていたら早めに対応しましょう。

流れに対して、逆らって泳いではいけません。一旦、陸に上がるのが最善策です。

サイドカレントを甘く見ないことが大事・・・

場所によっては、離岸流と組み合わさっている場所もあります。岸に向かって泳いでも一向に進まない場合は、横方向へパドルしましょう。

カレントに流され漂流した時の対処法

万が一漂流してしまった場合に、もっとも重要なのは、『体力をいかに消耗せずに救助を待つか』です。完全に漂流してしまった状態でパドルを続けることは、高い危険性があります。

気をつけるべきことは?

漂流中は、真夏でも『低体温症』になる可能性は十分あります。体と海水の接する面をできるだけ減らし、体の保温を心がける必要があります。

漂流した場合は無駄な体力を消耗せず救助を待とう

まとめ

サーファーであれば誰もが、『知らない間に流されていた経験』があると思います。

波待ちのラインナップに戻れないことは、比較的よくあることです。

初心者の頃は、経験者と一緒に入水することをお勧めします。異常事態に仲間が気がつけば、万が一のことがあっても助かる確率が大きく上がります。

どんなに波が良かったとしても、『誰一人入っていないサーフスポット』に一人で入水するのは非常に危険です。必ず複数人で入水しましょう(混雑しているサーフスポットに集団入水をするのは避けてください)。

初めてのサーフスポットの場合は、ローカルの人に注意点を聞くことも大事なことです。どんなに穏やかな海であったとしても、油断は禁物です。

海は自然です。自然の力を甘くみると、痛いしっぺ返しが待っています。

決して油断せず、自然を尊敬しながらサーフィンを楽しみましょう。

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サイト運営者の紹介

齊藤剣介

サーフフォトグラファー齊藤剣介

1984年生まれ。2012年、ニュージーランドに移住。波乗りに明け暮れながら、サーフフォトグラファーとしても活動している。北海道出身。

サーフフォトグラファーとしての実績
2017 Unsplash awards short listed
2018 Sony world photography Awards commended

※記事内で使用されている写真の大半は、個人で撮影したものではありません。