波乗りの定義を壊そう。完全にぶっ飛んでる強烈なサーフィン映画『Free Jazz Vein』の紹介

最終更新日:2019年2月3日ここ最近、頻繁に繰り返し観ているサーフィンの映画があります。 その映画の名前は、 […]

最終更新日:2019年2月3日

ここ最近、頻繁に繰り返し観ているサーフィンの映画があります。

その映画の名前は、『Free Jazz Vein』です。

今回の記事の題名にもあるように、この映画はどこかネジが外れている波乗りの映像の連続です。

47分間という短い時間ではあるのですが、『サーフィンの定義』を確実に壊してくれる素晴らしい映画なのです。

『ぶっ飛んでいる』という言葉を記事の題名につけたのは、本当にそれ以外の言葉が見つからなかったからです。

映画に出演している主なサーファー

出演しているサーファーは、以下の通りです。

  • Alex Knost
  • Beau Foster
  • Ozzy Wrong
  • Dave Rastovich
  • Dane Peterson
  • Kassia Meador
  • Travers Adler
  • Wade Goodall
  • Ellis Ericson
  • Mikey DeTemple
  • Trevor Gordon
  • Alex Gray
  • Ryan Burch
  • Creed McTaggart
  • Tyler Warren
  • Devon Howard
  • Troy Mothersdome
  • Justin Adams
  • Robin Falxa
  • Jared Mell
  • Alex Parker
  • Jack Lynch

映画の見所

この映画の良いところは、すべてのジャンルのサーフィンが詰め込まれているところです。

それの何が良いの?

ジャンルごとに全く違う波に対するアプローチは、『波乗り』に対する理解を深めるきっかけを与えてくれます。

どんな人にオススメのサーフィン映画?

もしも自分自身のサーフィンに『壁』を感じているのだとしたら、ぜひ観て欲しい映画です。

いま現在目指している僕たちのサーフィンの形は、未来の人たちから見たら『古いもの』に必ず変わっていきます。

どういう意味?

当たり前に目指していた『形』は、古い常識となって、未来では埋もれているものなのかもしれないのです。

もちろん、古いのが悪いわけでもなければ、新しいのが素晴らしいわけでもありません。

どうして?

今現在と過去のサーフィンが融合されるからこそ、スタイルが生まれると考えることもできるからです。

映画を見てどうする?

この映画を見て、『波乗りの常識の壁』を一度壊してみてください。

壊した壁を再び積み上げたときに、それは全く別の『新しい波乗り』になっているはずです。

どこか『おかしい』誰もみたことがない『波乗り』は、きっとそうやって生まれてくるはずなのです。

波乗りは芸術

コンペティターとして活躍しているサーファー以外は、波乗りは採点されるものではありません。

それは評価する側に指定がない、美術館のようなものです。

簡単に説明すると?

絵画などの芸術見てどう感じるか、見る側に採点の基準は存在しないのです。嫌なら嫌でも良いですし、その作品に惚れ込むのも見ている側の自由です。

波というステージに立った以上、他のサーファーからの視線を集めることになります。

そこで、『どう踊るか』はあなたの自由であり、『踊らない』という選択肢も、もちろん存在します。

それはただの、『波に乗る』という芸術に過ぎず、それ自体が万人に評価されるものである必要は一切ありません。

踊らない踊りを踊りたいのであれば、それでも良いのです。

例えばどういうこと?

ダンスの舞台を観に来たのに、ずっと踊らずにステージに直立不動で立ち続けるダンサーがいたら、あなたはどう思うでしょうか?

  • 音楽が終わっても、ただたち続けている

そんなダンサーがいたら、どう思いますか?

その映像は、ダンスをただ踊るダンサーよりも、ずっと印象に残るはずです。

怖さや不気味さも、感じるかもしれません。

100人があなたのサーフィンを見て、1人でも『この人のサーフィンはぶっ飛んでいる』と思ったのだとしたら、芸術として面白みがあるものだと言えるはずです。

当てに行ったり、スプレーを飛ばすことに価値を見出す必要も一切ありません。

その逆で、スプレーを全く飛ばさないサーフィンができたら、すごいと思いませんか?

  • 静かに鋭く波を切り裂いたターンをするのに、スプレーが全く飛ばない

そんなサーフィンも、一つの『波乗り』の形です。

スプレーを飛ばすことが波乗りだと思っている人からしたら、それは奇妙なものに映ることでしょう。

でも、そのひとのサーフィンは確実に、芸術として面白みのあるものだと言えるはずです。

サーファーは、波の上では誰もが芸術家です。

あなたが最初に持ったその筆で、何を描くのでしょうか。いっそのこと、筆を折っても良いでしょう。

折れてしまって半分になったサーフボードで、波にのることもできるのです。その芸術には、『ルール』は存在しません。

ただただ自由に、波に乗れば良いだけなのです。




サイト運営者の紹介

齊藤剣介

サーフフォトグラファー齊藤剣介

1984年生まれ。2012年、ニュージーランドに移住。波乗りに明け暮れながら、サーフフォトグラファーとしても活動している。北海道出身。

サーフフォトグラファーとしての実績
2017 Unsplash awards short listed
2018 Sony world photography Awards commended

※記事内で使用されている写真の大半は、個人で撮影したものではありません。