【サーフィンと目について】利き目がサーフィンのパフォーマンスに及ぼす影響について考えてみる

人間には、利き目というものが存在します。 簡単に見分ける方法としては、カメラのファインダーや望遠鏡を覗くのに使 […]

人間には、利き目というものが存在します。

簡単に見分ける方法としては、カメラのファインダーや望遠鏡を覗くのに使うのが『利き目』の場合が多くなります(利き目の調べ方は後述します)。

スポーツの世界において、利き目はパフォーマンスに大きな影響を及ぼすと言われています。

利き目は『優位眼』とも呼ばれており、多くの情報を処理することが可能です。一方の利き目ではないほうは、補助的な役割を果たします。

簡単に説明すると?

利き目の話で有名なのは、野球選手です。

【参考記事】イチローも打席で意識する“利き目”。 オリ伊藤光の目に起こった変化とは。

野球選手が打席に立つ際、利き目はピッチャー側にある方が有利とされています。その理由は簡単で、野球のボールを利き目で最初に捉えることができるからです。

他のスポーツにおいても利き目はパフォーマンスに非常に重要な要素である

イチロー選手は、ルーティンの中で利き目のピントを合わせているそうです。

スポーツ選手の利き目が変わるとどうなるの?

参考記事内にあるように、シーズン中に利き目が変わってしまった伊藤選手は、打率が下がる不調に陥りました。2018年度の成績も振るわず、不振が続いています。

このように『利き目』は、スポーツにおいて非常に重要な要素であることがわかります。

サーフィンではどうでしょうか?

サーフィンにとって有利な利き目とは、どちらでしょうか?今回の記事は、『サーフィンと利き目』についてです。

サーフィンに利き目と目線が与える影響

利き目を調べてみよう

本題に入る前に、まずは利き目を調べてみましょう。

効き目を調べる方法は、以下の通りです。

  1. 両目を開けた状態で数メートル離れたものを指差す
  2. その状態で片方ずつ目を閉じる
  3. 対象物と指のズレが少ない方が利き目

【参考元URL】効き目を使うメリット・デメリット

目からの情報を正しく受け取る方法

先のテストから分かるように、『利き目ではない方の目は位置関係の把握がしにくい』と考えることができます。

サーフィンにおいて、位置関係や距離感を把握するのは非常に重要な要素です。正確な波の位置を把握できなければ、ベストなタイミングで動作に移れないからです。

どうすれば正確に波を捉えられる?

正しい情報を受け取るために、『目線の先にある波を両目で見ること』を心がける必要があります。

特に、利き目ではない側を見ている時は、注意が必要です。

利き目が右側だった場合、左方向の情報を見ている時に『ずれ』が生じています。この『ずれ』を減らすためには、利き目である『右目』でも見る必要があるのです。

首を早めに動かし、両目で波をとらえる意識を持つようにしましょう。

波を両目で見る意識を持つだけで、サーフィンのパフォーマンスが改善する

サーフィンに有利な利き目はどちらか

それでは、サーフィンにおいて有利な利き目について考えてみます。

自分自身はレギュラーフッター(左足が前)で、利き目は右目です。この場合、利き目は進行方向と逆側にあることがわかります。

野球選手で例えると、前方から飛んでくるボールを捉えにくい『利き目』だと考えることができます。右打者で利き目が右目なのと、同じことです。

利き目として不利?

そこから考察すると、前方から入ってくる情報に対する処理能力はサーファーとして低いことになります。

レギュラースタンスであれば左目が利き目の方が、進行方向で起きていることをより把握しやすいのです。

ただし、サーフィンの場合は野球のようにシンプルではありません。その理由は、前方向の情報を処理しながら、波側からくる状況も把握しなければならないからです。

どう言うこと?

僕の場合で考えると、利き目が右目でレギュラースタンスなので、フォアハンドの方が波側(右方向)の情報が処理しやすいという事になります(フォアハンドの場合、利き目が波側にあるから)。

前方方向から入ってくる情報には『ずれ』がありますが、フォアハンドの時に近くの波を見る情報は正確に脳に伝達されていること考えることができます。

レギュラーフッターのフォアハンドの場合、利き目は右側の方が有利になる

トップターンの際の利き目の役割

トップターンをすることを例にしてみましょう。

僕の場合、波とタイミングを合わせてトップターン(当てに行く動作)を行いやすいのは、『フォアハンド側』だという事になります(野球で置き換えると)。

その理由は、利き目が波側にあることで情報が正確に伝わっていると考えることができるからです。

利き目が逆の場合は?

次に、レギュラーフッターで利き目が左目の人の場合について考えてみましょう。この場合は、先述したように前方からきた情報をずれなく処理することができます。

レギュラーフッターで利き目が左であれば、フォアでもバックハンドでも、進行方向の情報を正確に脳に伝えることができるという事です。

それでは、波側の情報の処理はどうなるのでしょうか。

レギュラースタンスで利き目が左の場合、バックハンドの方が波側の情報を処理しやすくなります。理由は簡単で、利き目側から波が来るからです。

このことから、レギュラースタンスでバックハンドが得意な人は、利き目が左にある可能性が高いのではないのでしょうか。

グーフィーフッターの場合は、利き目が右側にあるとバックハンドでパフォーマンスが向上する

カットバックの際の利き目の役割

次はトップターンではなく、カットバックの場合で考えてみましょう。

レギュラーフッターでフォアハンド側のカットバックの場合、左方向への回転になります。この場合、利き目が左側にある方が有利だと考えることができませんか?

どうして利き目が回転方向側にあるといいの?

回転方向側の情報を正確に処理するためには、利き目が最初にくるべきなのです。

僕個人で考えると、バックハンドのカットバックが得意です。これは僕がレギュラースタンスで、利き目が右側にあるからと考えることができるのではないでしょうか。

レギュラースタンスのバックハンド側のカットバックは、右回転になります。その状況では、利き目が右側にある方が有利だと言えるはずです。

利き目が左側にある人は?

レギュラーフッターで利き目が左側の場合、フォアハンドの方がカットバックがやりやすい可能性が高いです(左回転になるから)。

注)これらはあくまでも、『利き目ではない方の誤差が大きい場合』での話です。反復練習で誤差に対する修正ができれば、苦手意識は克服できます。

利き目の使い方はトレーニングで修正できる

まとめ

今回の利き目の話は、いかがだったでしょうか。

いままでに横ノリのスポーツの経験がある人は、自然と利き目のトレーニングがされてきた可能性が高いです。利き目の使い方を理解しているので、位置関係の把握には支障がないはずです。

しかし、サーフィンにおいて絶対に必要なのは、波の動きを見る目をトレーニングすることです。波の動きを見て位置関係を把握できなければ、どんなに横ノリの経験があってもサーフィンは上達しません。

『見えているもの』と『実際に起きていること』のズレが少なくなれば、サーフィンのパフォーマンスは確実に上がることでしょう。

利き目のことを知っているだけでも、工夫次第で上達につなげていけるはずです。知識をインプットできたら、後はとにかく練習あるのみです。

自分自身も次回のセッションで、『バックハンド側の目線の先』を両目でしっかりと見るように心がけてみようと思います。




サイト運営者の紹介

齊藤剣介

サーフフォトグラファー齊藤剣介

1984年生まれ。2012年、ニュージーランドに移住。波乗りに明け暮れながら、サーフフォトグラファーとしても活動している。北海道出身。

サーフフォトグラファーとしての実績
2017 Unsplash awards short listed
2018 Sony world photography Awards commended

※記事内で使用されている写真の大半は、個人で撮影したものではありません。